認定駐車場の種類と特徴

認定駐車場というのは、防災、構造等の安全性に関する国の厳しい基準をクリアし、国土交通大臣の認定を受けた駐車場を指します。国のお墨付きがついた物件ですから、安心して設置することができます。これから駐車場を設置しようと考えている場合、こうした制度についても頭に入れておく必要があります。一般認定と個別認定があり、「一般」は定められたルールに基づいてシステム化されたものです。

1層2段から5層6段までが対象。これに対して、「個別」は形状に特別の制約がなく、その物件にだけ適用されるもので、個別に申請して取得します。6層7段も可能です。「一般」には「防耐火」と「型式適合」の2つの認定があります。

「防耐火」は3階建て以上の駐車場が対象で、これを受けると耐火被覆や防火区画が不要になり、延焼ラインの緩和を受けることができるため、効率的なプランニングや土地の有効活用につながります。「型式適合」は構造について部材や設置条件等を審査するものです。これを受けると構造計算適合性判定の審査も免除されるため、建築確認申請期間の大幅な短縮が可能となります。一方の「個別」は「一般」より設計の自由度が高いため、「一般」では対応できない、1階と2階を店舗、3階以上を駐車場にする、といった施設併用が可能となります。

「一般」と同様、耐火被覆、防火シャッター、泡消火設備は不要となります。取得までに約6カ月と時間はかかります。しかし取得費用は規模、内容による変動が少ないため、規模が大きくなるほどコストダウンとなります。

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