立体駐車場の利用について

狭い日本の土地柄のせいか、土地の有効利用をするためには家にしても駐車場にしても上に延ばすしかありません。アメリカのような広い国土があれば駐車場を立体にする必要性はありません。自動車のスペース確保の面では機能的である反面、昨今、立体駐車場において事故が多く社会問題化になっています。高齢化社会が一つの原因とされていますが、その構造上そのものを指摘する専門家も少なくありません。

東京都内など土地の価格が高く思うようなスペースが取れないような場所では、入口と出口が同じ通路というのも珍しくありません。地方から出張等で利用する際にとてもビックリした、という声は良く聞きます。立体駐車場は入庫のバーをくぐり抜けてからその建物をらせん状に回りながら2階、3階、4階へと上っていくタイプがほとんどです。構造も一方通行の場合もあるし、対面通行のものもあります。

共に建築基準法や消防法等の厳しい基準をクリアし、安全管理には充分配慮されて造られていますがそれでも人為的な事故は後をたちません。アクセルやブレーキの踏み間違いによって設備を壊したり、場合によっては上階から自動車が転落するなどとても悲惨な事故が報道されております。更に、立体駐車場の特色として消防法により消火設備が義務づけられ、駐車する時、自動車がスプリンクラーや泡消火設備に接触するなどして立体駐車場全体が泡だらけになったりして大騒ぎになることもあります。このような立体駐車場の狭さや特徴を理解した上でゆっくり徐行しながら利用したいものです。

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